2026/03/05 13:43

コーヒーは喉を潤すためだけにあるのか。

喉を潤す時間の、その先にあるもの

「コーヒーを飲む時、私たちは何を考えているだろう?」

Chelona Coffeeとして大切にしているのは、「自分のペースで世界に在る」ためのリズムを整えることです。

ただ美味しいコーヒーを淹れて飲むだけではなく、コーヒーを飲む「時間」そのものを、より深く、より豊かで瑞々しいものにできないか。そんな問いから、新しい試み"Chelona Experience"を始めることにしました。(近日発売予定)


Chelona Experience-「コーヒー時間」そのものを作品にする

僕は、コーヒーそのものの価値と同じくらい、それを飲んでいる「時間」に強い価値を感じてきました。

手の中にあるスマホを置き、ただ一杯に向き合う約15分。その時間を自分自身の内側へ触れるため、あるいは俯瞰して鳥のように世界を見つめるような、特別な時間に変換したい。

僕にとってブレンドを作るということは、絵の具で絵を描くことと同じ表現の一つです。だからこそ、コーヒーだけではなく、詩、写真、絵。すべてが合わさって完成する「体験」を商品にしました。


コーヒー豆「20g」に込めた、思い

市場をみてみると、コーヒー豆の多くは100g単位で販売されています。Chelona Coffeeでも通常の豆は100g〜で販売しています。しかし今回のシリーズではあえて「20g」という、わずか1〜2杯分の少量に絞っています。

それは、これが「日常のルーティン」ではなく、お客さんにとっての「特別な動き」であってほしかったからです。

日常のコーヒーとは別に、自分のための、あるいは大切な誰かのための、一度きりの深い時間。その15分に、僕の表現のすべてを注ぎ込みました。


Chelona Experience Vol.1を公開、タイトルは『解けていく』

3月のスタートを飾る作品、その中の詩を公開します。

タイトルは『解けていく』。


『解けていく』


気温が上がってきた

日の当たる時間が長くなってきた


白、雪、茶、土

強張り、呼吸、思考、冬に刻んだ記憶


様々なモノが解けていく今を見つめる…


解けた後に残り、生まれるものは?


この詩と一連の視覚表現に合わせて、一つのブレンドを作りました。

コーヒー豆の全貌は3月の発売日まで秘密です。

けれど、この詩を読んで感じた「何か」がコーヒーの味と口の中でリンクする瞬間をぜひ想像してみてください。


一番落ち着く場所で、開けてほしい

この体験は、ぜひリラックスできる場所で、静かに封を切ってほしいと思っています。

家でも、自分のお部屋でも、お気に入りの椅子の上でも構いません。

冬に刻んだ思考や強張りが、一杯のコーヒーと共に解けていく、そんな時間がまもなくやってきます。


3月、札幌の雪が解けていく頃。

Chelona Experience、始まります。